運転席のガラスが動かない状態で入庫いたしました。
通常はスイッチかモータ付近のトラブルが多く、どちらかの部品交換で修理を終えることが出来る症状です。早速スイッチ部分の点検、コネクターへの電源等確認後ドア内張を取外し、モーターへの電源確認を行った結果モーター不良の判断
に至りました。早速トヨタ共販へ部品注文、ところが部品メーカー在庫なし・生産終了品のため新品入手が不可能!!中古部品の確認も全国をさがしてみましたが在庫なし・・・。
電装品を修理する業者数社に問い合わせするも、モーター部品はなしでお手上げ状態になってしまいました。
通常ならここで新車のカタログをお渡しする車屋さんが多いかと思いますが、2万円程度の部品で乗り換えするのはいかがなものかと思いながら知恵を絞りだします。
パワーウィンドーのモーター部分の構造はほぼ他のメーカーと共通ですので(ほぼデンソーで作ってる)部品を流用できないかを思いつく。
廃棄する車両よりモーターを取外し形状を確認、モーター部の形状がほぼ同じなので早速分解。ラッキーなことに内部の部品もほぼ共通の部品でした。早速組み換え作業をしスイッチを入れると、見事に息を吹き返しモーターが回りだしました!
モーターをレギュレターに装着ドアに取付ガラスを固定後、実車でスイッチオン!!なんとスイッチを押し下げガラスをさげようとするとガラスが上がり、上げようとするとガラスが下がってしまう(*_*)
モーターの極性が反対のようでしたので、配線の入れ替え作業を行い正常に上がり下がりするのを確認。
続いてリミットスイッチの設定に移行。オートスイッチで上端と下端で止まるようにリミットスイッチの設定を行います。最近の車両の設定はボタンを上端または下端でスイッチ操作をするだけで設定することが出来ますが、この年式のリミットスイッチはまたモーターのみに分解しモーターを一定以上空転させる必要がありました。再びモーターまで分解することに・・・(*_*;
無事にリミットスイッチの設定も終わりお客様へ引き渡すことが出来ました。
まだまだ現役で使用できる自動車ですが、部品の生産終了により泣く泣く乗り換えされている方も多いのでは!本当の”エコ”とはどうゆうことなんでしょうね・・・。
山形県天童市にある古沢自動車は、創業50年以上で累計20,000台の豊富な実績を誇る老舗の指定工場です。
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